新人、仕事辞めるってよ。

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このタイトルに胸をえぐられそう。

さめこです。

 

自分で付けといてなんですが、

これ、本当にえぐられるんですよ。

 

自分が担当していた新人さんが、

ある日突然

「今月いっぱいで辞めます」

って報告してきたり、

師長から呼ばれて、

「新人さん、しばらくお休みするって」

とか言われた瞬間。

 

その前に相談を受けていたら、

また違うんですけども・・・。

 

ワタシも一度ありました。

 

その当時は、

病棟に指導担当者がワタシ一人だけでした。

ひとりで新人5人(中国人3人&日本人2人)、中途採用3人を担当していて、

確かに目が足りていませんでした。

 

しかも、夜勤スタッフが足りていなくて、

入明入明休入明入明みたいな勤務が続いていたんですよね。

 

ワタシなりに、

早く出勤して声掛けしたり、

お昼休みまで残った仕事を片付けて、

その時に声掛けたりしていたつもりだったんですが、

全然ゆっくり話すことは出来なくて。

 

ある日、

山積みになっている仕事を片付けようと

休みの日に病棟へ。

 

すると、なんだか雰囲気がおかしい。

 

「なんかあった?」

 

胸が嫌な予感でザワザワしました。

 

息が詰まりそうな、

胃の中身が逆流してきそうな

イヤな感じ。

 

「実は、Aさんが無断欠勤してて・・・」

 

ワタシが担当している新人さんのひとりでした。

 

血の気が引く感覚。

 

頭の中でいろんなことがぐるぐる浮かびます。

 

最後に会ったのいつだった?

どんな話ししたっけ?

Aさん、笑ってたっけ?

チェックリストの項目やりたいって言ってたな。

あー、出来てない。

いやいや、それでもさ。

無断欠勤て・・・。

 

立ち尽くしてたワタシに師長が声をかけてきました。

 

「Aさん、しばらくお休みするって」

 

目の前真っ暗。

 

ワタシのフォローが足りなかったからだ。

 

出勤できなくなるくらい

つらい思いをしてたなんて・・・。

 

Aさんが辞めちゃったらどうしよう。

うつ病とかになってたらどうしよう。

 

もはや半泣きどころではなく、

休憩室に移動して号泣しましたよ。

 

ワタシが。

 

自分が不甲斐なくて、

情けなくて、

後輩に申し訳なくて。

 

いま思えば、

「まずは理由を確認しろよ(冷静なツッコミ)」

って話なんですが(笑)

 

もうとにかく

どうしよう!!!

って気持ちでいっぱいでした。

 

そして、

泣きまくるワタシに声をかけてきたのは、

出勤してる新人Bさんでした。

 

「Aさん、お局さんに毎日怒鳴られてて・・・」

「さめこさんがいない日はいつもいつも・・・」

「さめこさんに連絡したら?って言ったんですけど、夜勤ばっかりで疲れてるだろうからって・・・」

 

ガーン・・・

 

知らなかった・・・。

 

お局の言動には注意をしていたはずだったのに・・・。

 

ワタシの知らないところで

そんなことになってたなんて。

 

自己嫌悪MAX・・・。

 

穴は掘るから、誰か埋めてくれ・・・。

 

休憩室で体育座りになりました。

 

その後、AさんにLINEをしてみると

「胃潰瘍なので、医者から休むように言われました」

「迷惑かけてすみません」

と電話が。

 

いやいやいやいやいやいやいやいや。

 

むしろごめんね!

守りきれなくてごめんね!

 

次からは、夜勤前でも夜勤明けでも

話してね!

 

とにかくお大事に。

仕事のことは忘れて休んで!

 

電話を切ったあと、

ものすごく安心したのを覚えています。

 

いや、胃潰瘍になるって、

Aさんにとってはものすごいストレスだったんだと思うんだけど。

 

もう、ワタシとは話してくれないかと思ってたから。

 

信頼されてないと思ったから。

 

電話くれて安心した。

 

寿命が10年くらい縮まったよ〜

と、後日Aさんと笑いあいました。

 

 

 

・・・え?

 

お局ですか?

 

もちろん戦いましたよ!

 

陰険なことコソコソやってんじゃねー!!

 

お前去年もそうやって新人辞めさせて、

そんで今年の教育担当外されてんだろーが!

 

新人が使えない?!

 

それなら指導してるワタシに言えっつっただろーがぁーー!!

 

お前がやってんのはいびりっつーんだよ!!

 

穏やかに微笑む師長が見守る休憩室で、

お局とワタシの怒鳴り合いは2時間を超えました。

 

さらにその後、

お局は諸々発覚して外来に移動。

 

外来に新人は配属されないからね。

 

Aさんは1ヶ月間の休養後に復帰。

 

今ではグループ内の急性期病院でプリセプターやってます(笑)

 

A「新人が全然やる気ないんですよぉぉ」

私「Aちゃんもたいがいのんびり屋さんやったで」

A「そんなこと・・・あったかも。その日が終わればいいと・・・」

私「せやろ(笑)新人さん、元気に出勤してる?」

A「元気に出勤してきますよ。部屋割り見てぶーぶー言ってます(怒)」

私「Aちゃんも言ってたで。私ばっかり〜って(笑)」

A「その節はお世話になりました〜」

私「今度はAちゃんが育てる番なんだよ。大きな心でね(笑)いびっちゃダメよ(笑)」

A「いびりませんよ〜(笑)」

 

去年かな。

 

そんな会話をしました。

 

新人が看護師や職場を辞める。

 

よくあることなのかもしれない。

 

キツイし、給料安いし、体制古いところいっぱい残ってるし。

 

引き止めることは出来ないのかもしれない。

 

でも中には、

新人さんが退職して、

うつになってしまった先輩もいた。

 

逆に、

「全然使えない!」

と突き放す先輩もいた。。。

 

ワタシは、

自分がクソザコナメクジな新人だったので、

「わからないことがわからない!」

っていう新人さんのつぶやきに

「わかりみ・・・」

と大きくうなづいてしまうタイプ(笑)

 

だからこそ、

誰かが新人さんの絶対的な味方でいることが

大事だと思います。

 

わかりやすい指導、

完璧な手技、

マニュアルの確認なんて

誰が教えたっていいんです。

 

でも、他の誰でもなく指導者がやらなくてはいけないこと。

 

それは、新人の絶対的な味方でい続けることだとワタシは思います。

 

新人が自立するまで見守り続けて、

新人が自立したら仕事仲間になる。

 

こういうのが続いていけば、

お局撲滅に繋がるんじゃないかなーと

ワタシは思います。

 

給料もあげて欲しいよ?

休みも欲しいよ。

 

でも、良好な人間関係の中で仕事したいんですよ。

 

新人いびりとか、

昭和に置いてきて欲しかったんですよ。

 

だって、

いま令和だし。

 

平成が約30年あったのに、

まだ引きずってきてるってさぁ。。。

 

そろそろお局式は廃止しましょ。

 

自分が厳しくされたからって、

後輩に厳しくしても嫌われるだけ。

 

仕事しにくくなるだけ。

 

みんなで仕事してるんだから、

仲良くやっていこー。

 

新人さんも、

困ったことは相談してね。

 

相談するのはプリセプターだけじゃないよ。

 

誰に相談してもいいんだよ。

 

中には指導の仕方を教えられてない先輩もいるかもしれないけど・・・。

 

みんなで頑張っていこーよ。

 

ワタシはそう思ってるから、

指導者の育成に関わりたい。

 

いいケアを提供するために、

看護のプロが集まってるんだよ?

 

少なくとも、

誰かの助けになりたいって、

あのきっつい実習を乗り越えて、

試験通ってきたのはみんな同じじゃん。

 

いいケア、いい看護を提供していくためには、

よい職場環境って必要だと思う。

 

人間関係は、

お金をかけずに変えられる。

 

だからまずは、

同僚に笑顔を向けられる自分になりましょ。

 

それだけで、

変わる関係もあると思うから。

 

 

 

 

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