40歳になっても母が大好き！
さめこです。
こんにちは。
急に朝夕が冷え込むようになって、
秋めいたと思ったら
冬が来たのか？と思う日が続いていますね。
体調に変わりはないですか？
日照時間が減って、
メンタル的にも身体的にも
揺れやすい時期でもあります。
いつもよりしっかり休息をとって、
体調を崩さないようにしていきましょうね。
さて、
そんなこの時期にこのテーマです。
我ながら
｢いま書く？｣
とも思いますが、書きます(笑)
この仕事って、
「辞めたい」って思う時期が
絶対あるんですよ。
たぶん、どんな仕事をしていても
避けて通れない
「辞めたい」
の時期。
新人さんが
一番辞めたくなる時期の一つが
いまの時期。
夏が終わって涼しくなってくると
体力的にちょっと元気になってくる。
考える余裕が出てくる。
今まで思ってた「辞めたいな」という気持ちが
むくむくと大きくなっていく。
もちろん、季節だけが理由ではないです。
今の職場に来て半年。
はじめは目の前のことで精一杯。
見えていなかった周りが見えてくる。
一緒に働くスタッフやプリセプター。
同期がどんなことをしているのか。
そして考え始めるんです。
｢このままここにいてもいいのかな｣
｢私、なにしてるんだろう｣
｢看護師に向いてない｣
｢とにかく辞めたい！｣
って。
わかります･･･。
ワタシも全く同じでした。
なんせ、
先輩からも言われてましたから。
｢あんた看護師向かないよ。｣
｢早く辞めたら？｣
･･･いまの時代だったら
パワハラで出るとこ出ちゃうレベルですね。
悔しくて、情けなくて。。。
そんなの言われなくても自分が一番わかってるよ！
わんわん泣きながら母親に電話しました。
｢看護師以外ならなんでもやる｣
｢とにかく今すぐ看護師辞めたい！！｣
そう叫んだ私のために、
母親が来てくれました。
福岡から静岡の山奥の看護師寮まで。
ポカーン(º ⌓º )
日勤から帰ってきたワタシは
玄関前に立っていた母を見てぼう然。
何時間待ってたんだろう。
今日だって全然仕事できなくて･･･。
ワタシ、何時間残業してた？
てか、
なんでここにお母さんがいるの？
立ち尽くしていたワタシに母がひとこと。
｢辞めるなら、引っ越ししなくちゃでしょ？｣
母の一言にまたわんわん泣いて。
まぁとりあえず入ろうと入った
足の踏み場もなかった部屋を
母がなにも言わずに片付けてくれて。
ふたりでコンビニ弁当食べて。
一晩中話しをしました。
看護師がつらい。
もう逃げたい。
ワタシなんて免許持ってるだけで
なんの役にも立たない。
ワタシがどんなに頑張っても
他の人と同じように出来ない。
ワタシがどんなに頑張っても
患者さんは亡くなっていく。
ワタシが担当しなければもっと長生き出来たかもしれない。
もっと勉強しなくちゃいけないのに
全然できない。
ワタシは誰にも必要とされてない。
そんな話を延々と。
明け方、
うんうんと話を聞いていた母がぽつりと言ったんです。
母｢あんた、帰ってきてから仕事行くまでずーっとそういうこと考えてるの？｣
私｢うん。｣
母｢ここに住んでたら出かけることも出来ないか。そうだよね｣
この頃私が住んでいたのは、
最寄り駅までバスで45分かかるような山奥。
バスは1時間に1〜2本。
駅までのバス代は片道650円くらい。
1年目でお金のなかったワタシにとって、
往復1200円超えは
なかなかの出費でした。
夜が明けて、
その日は休みだったのか･･･？
休んだのか･･･？
とにかく休みでした。
昼ごろまで母と狭い部屋で眠って、
お腹が空いて目が覚めました。
ぐっすり眠ったのも、
お腹が空いた感覚も久しぶりでした。
それから数十分後、
伯母が車で寮まで迎えに来てくれて、
市内の祖母の家まで行きました。
片道45分。
久々の下界。
おばあちゃんの作ってくれたお昼ご飯を食べて、
母と伯母に連れていかれたのは
精神科
・・・
・・・
ではなく、
某国産ディーラー。
車屋さんです。
ポカーン(º ⌓º )(２回目)
母｢気分転換出来ないし、買い物も自由に出来ないなんて、そりゃ頭もおかしくなるわ｣
伯母｢免許持ってるんだから車買いなさい｣
母｢お父さんから就職祝い預かってきたから、これで頭金払って買おう。｣
母＆伯母｢｢どれにする？｣｣
この姉妹･･･。
普段は全然似てないくせにっ！
訳わかんないまま買いましたよ。
青色キューブちゃん。
2人の勢いに押されて、
｢辞めたい｣も｢逃げたい｣も
どっかに行ってしまいました。
( ﾟдﾟ)ﾊｯ!
車のローンを払わなくては！
働く理由が出来てしまいました。
｢辞められないじゃん！｣
そう気付いた時に母が
｢車買って、気分転換をしながらもうちょっと働いてみ？あと半年経っても辞めたかったら迎えに来るから｣
と。
ヤラレタ･･･
そう思いました(笑)
でも結果的に、
自分の車を手に入れたことは
ワタシにとって
人生のターニングポイントでした。
ドライブが楽しくて楽しくて。
仕事が終わったら部屋に戻らず、
そのままドライブ！
仕事の憂さを晴らすように
ひとりカラオケ大会しながら、
毎日最低でも2〜3時間は走ってました。
そんなこんなで1年目が終わる頃には、
｢もうちょっと頑張ってみる｣
と母に電話して、
結果的に5年半くらい勤めました(笑)
途中、不眠になっちゃって
精神科に通ったりしましたけども。
あの頃の自分を振り返ると、
とにかく誰かの役に立たなくちゃ！
って必死だったんだと思います。
ワタシの看護師になりたかった理由のひとつが、
｢誰かの助けになりたい｣
だったから。
理想の自分と、現実の自分。
こんなはずじゃなかった。
ワタシの想い描いてたものが手に入らない。
そのギャップが辛かったんじゃないかなー。
いまのワタシは、
継続することが絶対に正しい
とは思わない。
働き方を変えたっていい。
休んだっていい。
なんなら看護師辞めてもいいと思う。
でも、踏ん張ったこと、頑張ったことは、
無駄にならない。
絶対！
それは言い切れる。
クソザコナメクジだったワタシ。
思い描いた看護師になれたのは、
8年目くらい。
突然、
パチンてスイッチが入ったのか、
ケーブルが繋がったのか、
いろーんなことが頭の中でつながったんですよ。
これマジで。
あぁ、こういうことだったんだ。。。って。
そこからは応用もきくようになったし、
余裕もできました。
いまは、
あの時に看護師辞めなくてよかったなぁって思います。
頑張った自分が、
いまのワタシの土台にいるんだって思える。
頑張ったワタシ、
なかなかやるじゃん。
そう思う自分がいます。
でもね、
あの時辞めてたら、
今頃何してたのかなーって思う自分もいるんです。
どっちの人生がワタシにとって幸せなのか、
それは比べられないからわからないけど。。
誰だって、
幸せになりたいし、
好きなことしたい。
看護師って職業が
あなたが幸せになるためにあればいいな、
と私は思います。
それが
やり甲斐でも、
収入でも、
ステータスでも
いいんです。
人生の正解はないし。
しあわせに生きていくことが大事だし。
ちょっと違う世界を見に行ったっていいじゃない。
他を見てみたけど、
やっぱり看護師がいいなって思ったら
戻ってきたらいいじゃない。
あなたの人生が幸せであるための選択をしてくれたらいいなぁ、と思います。
あ、しあわせな人生のために、
なるべく円満退職出来るようにしましょうね。
退職日の調整とか、
手回しとか大事です。(マジで)
飛んじゃうとか、
明日から来ませんとか、
一時的に良くても、
歳を重ねてった時に
｢あの時やっちまったな･･･｣
って後悔したりするので。
あの時のスタッフに出会っちゃったらどうしよう！
とか思いながら生きていくのは
しんどいですからね。
つけるべきケジメはしっかりつけて。
その後キレイに辞めることを
さめこはオススメします。
続けるのも、辞めるのもあなた次第。
ワタシの場合は、｢辞めなかった｣。
そして
今は後輩育成を経て、
指導者の育成を目指してる。
看護師みんなが、
仕事としての人間関係や指導方法を学べば、
昭和から引きずってきたような
いまの環境は変えられると思うから。
きちんと報告を受けられるリーダー。
新人の味方になれる指導者。
学生に必要なフォローが出来る看護師。
お互いがフォローしあえるためのマインドセット。
教育によって、
働く人が、環境が変われば
もっとずっと働きやすくなるはず。
看護師20年目のワタシの目標と役割は
そういうところだと思ってます。
間に合ってなくてごめんなさい。
こんな辞めたくなるような環境を
何年も引き継いできてしまって。
たとえあなたが辞めたとしても、
戻ってもいいかも、
と思える環境を作って見せますから。
いまは、あなたの人生にとって
しあわせに繋がる選択をして下さいね。
私でよければいつでも相談に乗ります。
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